CRISPR遺伝子転写抑制(CRISPRi)により、研究者はDNAを編集することなく、転写をブロックすることによって特定の遺伝子機能をダウンレギュレートすることができます。詳しくは、CRISPRiアプリケーションのページをご覧ください。
Horizon CRISPRmod CRISPRiシステムには、遺伝子特異的なCRISPRiガイドRNAと転写リプレッサードメイン(SALL1およびSDS3)に融合し触媒活性が不活化されたCas9(dCas9)の2つのコンポーネントが必要です。当社のCRISPRi試薬は、遺伝子転写抑制を介して遺伝子の機能を研究するための簡便で効率的なツールです。
CRISPRi試薬の選択
CRISPRiの実験条件には多くのオプションと考慮事項があります。長時間のアッセイ(120時間以上)には、レンチウイルスsgRNAをお勧めします。短時間のアッセイでは、化学合成sgRNAは、通常、ガイドRNA発現ベクターよりもより強力な遺伝子転写抑制を提供します。
CRISPRi dCas9-SALL1-SDS3ソース | ガイドRNAフォーマット | デリバリー方法 | メリットと推奨される使い方 |
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CRISPRi dCas9-SALL1-SDS3 lentiviral particle |
CRISPRi synthetic sgRNA(化学合成sgRNA) | トランスフェクションまたはエレクトロポレーション |
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CRISPRi lentiviral sgRNA | 形質導入 |
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CRISPRi dCas9-SALL1-SDS3 mRNA | CRISPRi synthetic sgRNA(化学合成sgRNA) | コトランスフェクションまたはエレクトロポレーション |
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CRISPRi all-in-one dCas9-SALL1-SDS3 + sgRNA | 形質導入 |
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Order CRISPRi guide RNA
CRISPRi synthetic sg RNA(化学合成sgRNA)
トランスフェクション後24時間以内に抑制される最も迅速なCRISPRiシステム
CRISPRi lentiviral sgRNA
トランスフェクションが困難な細胞、または長時間の転写抑制が必要な場合のCRISPRiの理想的なデリバリー方法
CRISPRi All-in-one Lentiviral sgRNA
dCas9-SALL1-SDS3とシングルガイドRNAを単一のベクターで発現させることにより、標的遺伝子の転写抑制のワークフローを簡略化します。
CRISPRi dCas9 solutions
dCas9-SALL1-SDS3 mRNA
化学合成sgRNAとコトランスフェクトでき、レンチウイルスフリーのワークフローで一過性CRISPRi実験を行えます。
dCas9-SALL1-SDS3 lentiviral particles
‘CRISPRi ready’のdCas9-SALL1-SDS3安定発現細胞株を作製できます。
CRISPRi 化学合成ガイドRNAとコントロール
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CRISPRi synthetic sgRNA(化学合成sgRNA)
トランスフェクション後24時間以内に抑制される最も迅速なCRISPRiシステムです。化学合成RNAはヌクレアーゼ分解に対する耐性のために修飾されており、プールフォーマットまたは個別の試薬として利用できます。
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CRISPRi synthetic sgRNAポジティブコントロール
十分に特徴付けられた遺伝子を標的とする検証済みのsgRNAをポジティブコントロールして用いることで、実験条件の有効性を判断します。
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CRISPRi synthetic sgRNA non-targetingコントロール
遺伝子標的特異的sgRNAの非存在下でCRISPRiコンポーネントに対するベースラインの細胞応答を評価します。
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CRISPRi lentiviralガイドRNAとコントロール
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CRISPRi lentiviral sgRNA
トランスフェクションが困難な細胞、または長時間の抑制が必要な場合のCRISPRiの理想的なデリバリー方法です。
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CRISPRi lentiviral sgRNA ポジティブコントロール
十分に特徴付けられた遺伝子を標的とする検証済みのsgRNAをポジティブコントロールとして用いることで、実験条件の有効性を判断します。
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CRISPRi lentiviral sgRNA non-targetingコントロール
遺伝子標的特異的sgRNAの非存在下でCRISPRiコンポーネントに対するベースラインの細胞応答を評価します。
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CRISPRi dCas9-SALL1-SDS3
独自の転写リプレッサードメイン(SALL1およびSDS3)に融合したヌクレアーゼ活性を不活性化したCas9
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CRISPRi dCas9-SALL1-SDS3 mRNA
Dharmafect トランスフェクション試薬を使用して化学合成sgRNAとコトランスフェクトでき、レンチウイルスフリーのワークフローで一過性にdCas9-SALL1-SDS3を発現できます。
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CRISPRi dCas9-SALL1-SDS3 lentiviral particles
‘CRISPRi ready’ のdCas9-SALL1-SDS3安定発現細胞株を作製できます。
CRISPRi スクリーニングライブラリー
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カスタムcherry-pickライブラリー
独自の遺伝子リストをアップロードし、数十~数千の遺伝子にわたるCRISPRi研究用デザイン済みsgRNAをプレートにカスタムレイアウトし、注文できます。
Horizon's CRISPRi ワークフロー
CRISPRi遺伝子転写抑制実験には複数のワークフローのオプションがあります。
- dCas9-SALL1-SDS3 lentiviral particlesで細胞を形質導入し、‘CRISPRi ready’のdCas9-SALL1-SDS3安定発現細胞を作製します。次に、標的遺伝子に対してデザインしたA)化学合成sgRNA、またはB)lentiviral sgRNA を導入して、ターゲット遺伝子をノックダウンします。このシステムは、スクリーニング、比較的長時間のアッセイ、またはトランスフェクションが困難な細胞タイプにおける実験に最適です。
- C) dCas9-SALL1-SDS3 mRNAを化学合成sgRNAとコトランスフェクトまたはエレクトロポレーションし、蛍光またはピューロマイシン耐性オプションを使用して細胞集団を濃縮します。 このシステムは、迅速で一過性の遺伝子抑制研究に最適です。