免疫応答の制御など、複雑なin vitroモデルで治療薬候補に関する一貫したデータを得ることは困難に思えますが、当社ではそのサービスをご提供しています。当社の誘導性制御性T細胞(induced regulatory T cells: iTreg)によるT細胞抑制アッセイは、免疫微小環境について研究者が必要とするデータ洞察を提供いたします。
当社のサイエンティストは、専門知識を駆使し、免疫制御における治療薬候補の潜在的なインパクトを再現性高く調査するために、検証されたハイスループットのiTreg抑制アッセイを構築しました。専門チームへのご委託、堅牢な統計解析の活用により、研究プロセスを合理化し、時間とリソースを節約することができます。

 

ImmuSignature™ iTreg抑制アッセイサービス

当社は、迅速かつ効率的なin vitro機能試験を開発し、化合物がどのようにiTreg(誘導性制御性T細胞)機能に影響を及ぼすか、すなわち化合物がiTregのエフェクターT細胞に対する抑制能を増強するかまたは阻害するのかを評価できるサービスを提供します。このアッセイは、iTreg誘導(iTreg Polarization)アッセイサービスと並行して使用することにより、iTregのバイオロジーに対する化合物の全般的な影響をより良く理解することができます。

Key advantages:
  • 6週間でのプロジェクト完了
  • 迅速で再現性の高い、半自動された384ウェルハイスループットアッセイフォーマットで実施
  • がん免疫治療研究、自己免疫疾患治療研究向けのデザイン
  • ドナー間のばらつきに対処するため、複数のドナーからの初代T細胞を使用
  • 高品質な信頼性の高い定量データ
iTreg抑制アッセイとは?

ImmuSignature™ iTreg抑制アッセイは、エフェクターT細胞の抑制を制御できる治療薬候補を迅速に同定することを可能にします。これらの候補は、検証され最適化された、小型化装置でスクリーニングされ、一貫性のある信頼できるデータが保証されます。アッセイは、低分子化合物またはバイオ医薬品を評価する目的でデザインされています。半自動化されたハイスループット・フォーマットで行われ、充実したデータサポートと共に、プロジェクトを臨床応用に近づけることができます。

なぜ創薬にiTreg抑制アッセイを使うのか?

iTreg抑制アッセイは、iTregによるエフェクターT細胞の抑制を調節する可能性のある治療薬候補を評価するために用いられる効率的なin vitro共培養法です。可溶性サイトカインによって駆動されるこの複合的相互作用は、獲得免疫系のエフェクター系を制御することが知られています。免疫腫瘍学では、iTregのエフェクター細胞への抑制を阻害する可能性のある化合物がヒットにつながる可能性があります。また、抗炎症作用のある薬剤の場合は、iTregの抑制能を持続または増強させる化合物がヒットにつながる可能性があります。

iTreg抑制アッセイの主な用途

薬剤スクリーニングのプロセスにおいて、iTreg抑制アッセイは、エフェクターT細胞の機能を阻害する薬剤の能力を評価するために利用されます。このアッセイは共培養系で、エフェクターT細胞と極性化したiTreg細胞との相互作用を通して評価されます。iTregの活性を阻害することで、がんに対する免疫応答を強化できる可能性があるため、このアッセイはがん疾患の治療研究の手法として利用できます。さらに、iTregの活性を増強する薬剤の能力を評価することができ、自己免疫疾患の治療に役立つ可能性があります。

iTreg抑制アッセイの仕組み

trs

ImmuSignature™ iTreg抑制アッセイのセットアップ 誘導性iTreg細胞は、治療薬候補の存在下でエフェクターT細胞と共培養されます。エフェクターT細胞のへのインパクトは、CD3+ T細胞とCD4+およびCD8+ T細胞サブセットの増殖と活性化をフローサイトメトリーにより測定し、評価します。