ヒト人工多能性幹細胞(iPSC)のゲノム編集プロトコール



正常ヒト細胞生物学を研究する場合でも、疾患を研究する場合でも、初代ヒト細胞モデルが常に利用できるとは限らず、研究室内での作業は困難な場合があります。iPSCは、核型的に正常な細胞の再生可能なモデルであり、多能性状態で操作でき、生物学的に有意義な細胞型に分化できるため、この問題を解決します。

ipsc diagram

 

iPSCの力を利用するには、機能ゲノミクス研究、疾患モデリング、および内在性タンパク質のタグ付けのために、ゲノムを編集する力量が必要です。Horizonはこれらのアプリケーションのプロトコールの必要性を理解しており、 CRISPRを用いたiPSCの編集を開始した研究者向けにリソースを開発しました。アプリケーションノートの詳細とダウンロードリンクは以下1-3を参照してください。

 

1. 目的の遺伝子のノックアウト:ゲノムを改変し、ヒトiPS細胞株内で機能的なタンパク質ノックアウトモデルを作製する方法を提示しています。 (ダンロード)

 

2. 点変異改変の作製:研究によると、原因が遺伝的要素であることが判明した疾患が増えています。これらの変異の表現型の影響を研究するために、Cas9ヌクレアーゼ、ガイドRNA、および予想される切断部位と相同性のある短い二本鎖DNAドナーのコトランスフェクションが利用できます。CRISPRシステムは、DNAを切断し、相同組換え修復(HDR)経路を利用して、新しい配列を組み込んだドナーで疾患原因を修復します。この方法で細胞を編集すると、点変異改変や、野生型配列への変更修正が可能になります。 (ダウンロード)

 

3. 内在性タンパク質に蛍光レポーターでタグを付ける:HDRを介したゲノム編集による大きなタグの導入により、目的の蛍光タグ付きタンパク質の局在のイメージングやレポーター細胞株の作製などの実験室でのアプリケーションが可能になります。 (ダウンロード)

 

Written by Ryan Donnelly, Senior Product Manager

Ryan Donnelly headshotRyanは、2年間、Horizonでゲノム編集試薬ポートフォリオを主導し、CRISPRゲノム編集を使用する研究者のニーズを探索し、実験を簡素化して作業を進めるための製品を開発してきました。Horizon以前は、Canon BioMedicalで製品マネージャーとして働いており、遺伝性疾患の検査方法の臨床応用に注力していました。彼はジョージワシントン大学で分子バイオテクノロジーの専門科学修士号を、フロリダ大学で化学の学士号を取得しています。

 

 

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