当社の新しいDharmacon™ ASO注文ツールは、アンチセンスオリゴヌクレオチドの見積もりを取りそのままご注文いただけるオンラインツールです。このカスタムDNA合成ツールでは、様々の用途向けのご要望を満たす規模および純度で、さまざまな化学修飾を持つASOを作成できます。
アンチセンスオリゴヌクレオチドは、遺伝性疾患の治療のために使用される新たな治療プラットフォームです。ASOは、いくつかの作用メカニズムを介してメッセンジャーRNA（mRNA）の発現を変更する手段として、mRNAを標的とするように機能するため、多くの種類の遺伝病の治療に有望です。
過去20年間、臨床効果、肝毒性、腎毒性、標的外の副作用、および十分な生物学的活性における課題が、治療承認の障壁となってきました。ペプチド核酸、ロックされた核酸（LNA）、リボース、および核酸塩基をさらに調整すると、薬物動態プロファイルが改善されます。エンドヌクレアーゼを介した分解に対する耐性の増加と相まって、親和性と透過性の改善により、ASOの送達と安定性が改善され、臨床現場でより強力な有効性がもたらされました。安全性と有効性に関連する課題は、これまでのところ、幅広い適用と規制当局の承認を遅らせてきました。しかし、化学的および構造的修飾に基づいて改善された安全性と有効性をサポートするデータにより、この新たなモダリティの明るい未来の展望が示されています。
RNAは、遺伝子配列とタンパク質合成のプロセスの間の仲介者として機能します。細胞内の遺伝子の発現を制御する手段として、アンチセンスオリゴとも呼ばれるASOを使用して、単一の点変異に起因するものや多因子の原因によるものなど、幅広い遺伝病を治療できます。簡単に言えば、ASOを使用して、mRNAのプロセシングまたは翻訳を阻害することにより、目的の遺伝子のタンパク質レベルを下げることができます。
mRNAを標的とするように設計されたASOは、mRNA標的に相補的な小さな一本鎖コードセグメントです。これらの合成分子は、RNA転写産物のコードまたは非コードのmRNA標的領域への相補体であり、最適なmRNA結合の条件を備えています。ASOは、ホスホロチオエートバックボーンと糖リングを一本鎖核酸フラグメントとして構造化されており、疾患関連タンパク質をコードする相補的なmRNA分子に結合して、分子が有毒な機能獲得または機能喪失に関連しているかどうかに応じて、タンパク質発現を抑制、変更、または復元します。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、標的mRNAの分解を媒介することによって、標的遺伝子のタンパク質発現をブロックします。
ASOの設計には、オリゴの分子機能に関する科学的および技術的な深い理解が必要です。重要な設計上の考慮事項は、オフターゲット効果が最小限に抑えられるように、ASOがヒトまたは動物細胞内の他の遺伝子と高い類似性を持たないことを確認することです。標的mRNAセグメントの二次および三次フォールディングを考慮することも極めて重要です。これは、フォールディングによってASOが特定の位置でアクセスするのが困難になる可能性があるためです。RNA構造アクセシビリティに役立つカスタマイズされたツールがあります。ASOは、必要な効果が翻訳をブロックすることであるか、スプライシングをブロックすることであるかに応じて、開始コドンまたはスプライス部位を標的とするように設計されることがよくあります。
当社のASO注文ツールを使用すると、アンチセンスオリゴヌクレオチドを簡単にカスタム注文できます。ツール内では、社内プロセスのニーズに基づいてオリゴにカスタムの名前を付けることができます。選択として、合成スケール、および特定のオリゴに必要な3'または5'末端修飾とともに、精製オプションを提供します。これらの末端修飾は、ASOの安定性を高め、ヌクレアーゼの分解を長引かせるのに役立ちます。追加の変更には、ヌクレアーゼに対する耐性を高め、融解温度を上げ、標的mRNAセグメントに対するASOの親和性を調整することを目的としたLNAおよびメトキシエチル修飾が含まれます。合成したい特定の配列を入力するボックスがあります。価格を更新すると、要求された仕様に従って更新されます。“add to cart”をクリックすると、支払いのオプションまたは価格見積もりを選択できます＊。10年以上のASO合成の経験を持つ当社は、お客様の特定のニーズを満たす信頼できるパートナーです。
＊日本国内に置きましては、Dharmacon製品取り扱い代理店をご決定の上、事前のユーザー登録が必要となります。詳しくは、製品／サービスのご注文についてをご確認ください。