カスタム合成サービスでRNAやDNAオリゴを注文する際には、合成スケールと収量の違いを理解することが重要です。
当社の特許取得済みの2’-ACEケミストリーは、長い配列でも前例のない品質を提供しますが、100%の効率を持つ合成プロセスは存在しません。 カスタム合成リクエストにおいて合成スケールについて語るときは、合成反応の開始サイズを指しますが、収量は合成反応から得られると期待される最終生成物の量を指します。 合成スケールは、反応に投入する成分の量がわかっているため、明確に定義された量です。しかし、収量はカスタム合成リクエスト内容の詳細に依存し、修飾、精製、長さによって変動する可能性があります。 レモネード作りに似ていて、決まった数のレモンから始めますが、得られるレモネードの量はジュースの作り方や使用するレモンの特徴によって変わります。
通常、合成スケールはマイクロモル(µmol)単位で、収量はナノモル(nmol)単位で報告します。 例えば、custom siRNA ordering toolでは、スケールを選択するドロップダウンメニューがあります(図1)。ここでは、0.015 µmolのスケールで最終的に10 nmolの製品が得られると報告しています。 このメニューで示されている収量は、未修飾の siRNA 配列の場合であり、修飾によって収量が減少する可能性があります。
特定の合成の期待収量を低下させる要因はいくつかあります:
- 処理オプション
o HPLC、AGE、またはin vivoメソッドにより純度を上げることができます。
- 修飾
o 内部、3'および5'末端、蛍光色素、スペーサー、チェインターミネーターなど
o その他の修飾が必要な場合は、テクニカルサポートまでお問い合わせください。
- 長さ
o 長さのオプションは合成スケールによって異なります。
- 二次構造
o 二次構造の多い配列は定量を複雑にし、収量を低下させます。
o ホモポリマー領域は収量と実現性を低下させることがあります。オリゴにこれらの繰り返し要素が含まれている場合は、テクニカルサポートまでお問い合わせください。
また、収量を保証したカスタム合成のお見積もりや、ウェブサイトツールより大きなスケールでのお見積もりも承っております。このサービス、またはスケールや収率に関するご質問は、テクニカルサポートまでお問い合わせください。