高い生産性と安定性を備えた発現クローンの開発には時間と労力を要します。新たなCHOSOURCE™ TnTトランスポゾンテクノロジーは細胞株開発を効率化しバイオ医薬品開発プログラムの推進に貢献します。
CHOSOURCE TnTトランスポゾンテクノロジーはTnTトランスポゾンベクターとTnTトランスポザーゼ(メッセンジャーRNA)の2つの要素から構成されています。
クローニングされた目的遺伝子(GOI: gene of interest)をもつTnTトランスポゾンベクターは下記から構成されています。
- 多重鎖タンパク質のクローニングと発現のためのデュアルプロモーター
- MSX添加を必要としない高発現クローンの選抜を効率化する最適化GSセレクションカセット
- 発現カセットに隣接する設計済みの逆方向反復配列(TIR: Terminal Inverted Repeats)
CHOSOURCE TnTおよびCHOSOURCE GS KOおよび/またはADCC+細胞株は、ロイヤルティフリーの単一の統合ライセンスで利用でき、他のサードパーティテクノロジーライセンスを必要としないシンプルなテクノロジーアクセスの体制を提供します。
CHOSOURCE TnTトランスポゾンテクノロジーはどのように機能しますか?
TnTトランスポゾンベクター(GOIを含む)とTnTトランスポザーゼmRNAを宿主にコトランスフェクトします。トランスフェクション後、TnTトランスポザーゼはTIRを認識し、トランスポゾンベクター(ドナー)からの遺伝子カセットの切り出しと宿主ゲノムの転写活性領域へのインテグレーションを媒介します。この制御されたDNAデリバリーにより宿主ゲノムへのGOIのインテグレーションが効率的かつ安定するため、細胞株のパフォーマンスやクローン安定性が向上し、細胞株開発期間の不確実性とばらつきが減ります。
CHOSOURCE TnTトランスポゾンテクノロジーを活用すると、お客様の開発プログラムにどのようなメリットがありますか?
CHOSOURCE TnTトランスポゾンテクノロジーのメリット
開発タイムラインの短縮
プールセレクション時のリカバリー期間の短縮やプールおよびクローンに渡る高い再現性は細胞株開発プログラムの加速化に寄与します。
安全かつ信頼性のある宿主細胞の遺伝子改変
TnTトランスポザーゼは、宿主ゲノムへのインテグレーションのリスク回避のためmRNAとして提供されます。トランスポザーゼおよびトランスポザーゼmRNAは、トランスフェクションの直後に分解されゲノム変化や不安定性を防ぎます。
リスクと遅延を最小限に
CHOSOURCE TnTで達成される一貫した高いトランスフェクション効率、クローン安定性、および生産性レベルにより、細胞株開発およびプロセス開発中の予期せぬ失敗を実質的に防ぎます。
ダウンストリームプロセスの合理化
CHOSOURCE TnTの採用で、細胞の比生産性(qP)が向上した高生産性かつ安定したクローンを容易に樹立できます。バイオマスと不純物が少ないため、一次リカバリーとダウンストリームプロセスのワークフローの両方の効率化に貢献できます。
ディスラプティブな開発および製造ワークフロー
CHOSOURCE TnTの堅牢性と信頼性は、開発と製造の取り組みを合理化するための優れたツールとなるため、新規性の高い開発形態のパラダイムの前臨床開発(および臨床開発)を促進する可能性を秘めています。
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Integration of next-generation transposon vectors with novel host cell lines
標準的な免疫グロブリンG(IgG)分子を発現させた場合の、CHOSOURCE CHO-K1 GS KOおよびADCC+細胞株におけるCHOSOURCE TnTの性能データを提示しています。
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CHOSOURCE™ ADCC+ cell line for enhanced therapeutic potency
CHOSOURCE™ TnTトランスポゾン技術を活用したトランスフェクション後のCHOSOURCE ADCC+細胞株の開発、機能検証、および細胞株性能の概要データを提示しています。