塩基編集は細胞毒性や望ましくないゲノム再編成につながる第一世代CRISPR-Cas9特有の二本鎖DNA切断に関わるリスクなしでゲノム編集を行います。しかし、新規技術の採用はハードルが高く感じたり他の優先事項に割く時間を奪ってしまうこともあります。
当社Preclinical Servicesチームとの協業で当社チームがプロセスを丁寧に進め実験作業を代行いたします。お客様の次の革新的なプロジェクトに必要な次世代細胞モデルをお届けします。
Revvity のPin-point™ 遺伝子改変細胞株作製サービスでは、数百種類の細胞における遺伝子改変細胞株作製サービスの10年以上の専門性と当社のユニークな塩基編集技術を組み合わせ、お客様ご希望の細胞株に編集を精密に導入します。
新規Pin-point塩基編集プラットフォームによる遺伝子改変細胞株作製サービス
アドバンストな細胞エンジニアリングに向けたRevvity 独自の Pin-point テクノロジーと前臨床サービスの組み合わせで、お客様のご研究を推進します。
- 当社独自の塩基編集アプローチを活用して、二本鎖DNA切断を回避した正確な遺伝子編集を導入
- お客様選択の細胞モデルで冗長性をもつ遺伝子機能や複数の遺伝子相互作用を探索
- 複数の遺伝子ターゲットを低リスクに同時編集して、マルチプレックス遺伝子ノックアウトプロジェクトを迅速に推進
- 細胞毒性、オフターゲット編集、望まないゲノム再構成を最小限に抑制
- Pin-pointプラットフォームのユニークな能力を活用し、高度に複雑な細胞モデルの樹立に向けた単一介入、マルチプレックスノックアウト、ノックアウトとノックインの同時改変
- Pin-pointプラットフォームのユニークな能力を活用し、高度に複雑な細胞モデルの樹立に向けた単一介入、マルチプレックスノックアウト、ノックアウトとノックインの同時改変
お客様の細胞工学プロジェクトにおいて比類のない精度とフレキシビリティを実現するRevvityをご利用ください。
Additional Services
機能バリデーションや検証サービス、またプロジェクトに追加するコントロールクローンや細胞プールのような追加納品物については、当社のscientificチームにご相談ください。
Pin-point マルチプレックス遺伝子ノックアウトプロジェクトのワークフロー例
- 試薬の導入条件は高活性コントロールシングルガイドRNA(sgRNA)を用いて最適化
- 目的遺伝子を標的とする Pin-point sgRNA 候補をデザインし、アレイフォーマットでテスト、最も効率的な遺伝子ノックアウトをもたらす gRNA を同定
- 選抜されたsgRNAは大規模なトランスフェクションで個別に検証、効率を確認
- 検証済みsgRNAをマルチプレックストランスフェクションにより組み合わせ、複数のノックアウト編集をもつ細胞を含む遺伝子編集細胞プールを作成
- 編集細胞プールからクローン細胞集団を単離、DNA配列解析を実施してシングルおよびマルチプレックス編集クローンを同定
- 望みの遺伝子タイプをもつクローンを拡大継代、凍結保存の前に編集を確認
C to T塩基変換とタンパク質欠損スクリーニングによる遺伝子ノックアウトのための活性型 Pin-point sgRNAの同定
HCT-116細胞に10種類のsgRNA、Pin-point nCas9とラットAPOBEC mRNAを最適化された3条件の下でトランスフェクションを実施導入しました。遺伝子AとBのノックアウトにGRN973とGRN998が有効でした。DNAシークエンシング(A)とFACS分析(B)により確認されました。GRN973とGRN998を、第3の遺伝子を標的とする検証済みgRNAのGRN762とともにマルチプレックストランスフェクションを実施しました。。シングル、ダブル、またはトリプルの標的プールにおいて細胞生存率は低下は示されませんでした(C)。DNA配列解析から3遺伝子すべてにおいてC>Tの有効な変換を確認しました。(D)。FACS解析から導入細胞の7%において3つの標的遺伝子すべての発現が消失しました(E)。
- お客様が選択された細胞株での編集効率を最大化するPin-point 試薬の導入条件を最適化
- ご興味ある遺伝子のCtoT編集を最も効果的に実現するPin-pointガイドRNA候補の設計およびスクリーニング
- 高活性ガイドRNAの共デリバリーによる複数の遺伝子ターゲットの同時編集のポテンシャル
- クローン細胞集団の単離とジェノタイピングにより、1回のスクリーニングからシングルおよびマルチプレックス編集クローンの同定が可能
- 凍結保存されたクローン細胞株とサポートデータ
- プロジェクト管理チームによるプロジェクトの進捗状況の定期的な報告
Featured Resources
Advancing Gene Editing Efficiency and Precision with the Pin-point™ Base Editing Platform
このウェビナーでは、Pin-point™ プラットフォームによる塩基編集が、意図しない結果の可能性を低減しながら、細胞株の効率的かつ正確な複雑な多重編集をどのように実現できるかについて説明します。
Complex genome engineering with the Pin-point base editing system, even in sensitive cell types
Pin-point塩基編集システムによる複雑なゲノム編集を実証したアプリケーションノート
CRISPR-derived base editing technology: The what, the how, and the why
塩基編集について、その概要、仕組み、遺伝子・細胞治療におけるさまざまな用途など、知っておくべきことをすべて学びましょう。